整形靴は保険適用・症状にあわせた履きやすいオーダーシューズを

整形靴について

「整形靴」とは、医学的根拠に基づき、足の痛みや疾患を治療・改善するために、
各個人の足の形や症状に合わせて製作される靴のことです。

本来、「靴型装具」と呼ばれ、足の状況に合わせてオーダーシューズとして製作されるものから、
既製靴のコンフォート・シューズやスポーツシューズに加工・調整した簡単なものまですべてを含めて整形靴と呼ばれています。

足に合う整形靴を

大事なことは「足に合う整形靴」です。
単に既製靴にインソールを作製して入れるだけでは、足への作用が限定的といえます。

なかには、インソールを入れるために容積が窮屈になるからといって、
大きいサイズの既製靴を勧めるケースが見られますが、
これでは
@足と靴の踏付部(屈曲部・MP関節)が合わない
A足が前方にズレて圧迫痛がでる等、
かえって歩きにくくなることがあります。

ベルシャンの整形靴について

外反母趾は、足の親指が小指側に「く」の字に曲がり、母趾付根の内側が突出し赤く炎症を起こしたり靴に当たると痛んだりします。症状によっては素足でも痛み、また、突出部から親指へ通じる知覚神経が圧迫されることにより親指にしびれや痛みが生じることもあります。
変形が進むと、足趾の筋力が弱り、歩きにくくなったり、疲れやすくなり、ひどくなると、足が痛くて歩行が困難になります。
外反母趾には、先天的要因と後天的要因があります。
先天的⇒遺伝、体質(筋肉が弱く関節が変形しやすい)、先天性疾患による形成異常
後天的⇒先の細いハイヒールや足に合わない靴、病的疾患(リウマチ、関節症など)、
骨折・脱臼・脚長差などによる歩行への負担、悪い歩行バランスや姿勢
女性に断然多い(女性10人に対し男性1人位の割合です。)
足に合わない靴が原因の大半を占めています。
小さい靴(窮屈)、大きい靴(内部で足が動き、前にズレて押し込まれる)⇒どちらも足を圧迫する
趾先や足を支える筋肉の動きが制限され、筋肉が退化し機能が弱る。
縦・横のアーチが崩れ、偏平足や開帳足が進む
側面からの圧迫と、地面からの衝撃を受け
タコやウオノメができやすくなる。
外反母趾


小さい靴よりも、むしろ大きい靴のほうが害が大きく、ラクだからと思ってゆるい靴や
スニーカーを履き続けるうちに外反母趾が進行します。

足に合う靴を履くことで、歩行バランスが良くなり、足の筋力と機能が強化され外反母趾の改善や
予防につながります。

多くの方が、外反母趾の手術をされていますが、まずは、本質療法ともいえる「足に合う靴」を
履くことをお勧めします。
外反母趾が進行すると親指が第2趾や3趾と重なるようになり、付根の関節が背側に脱臼してしまうことも
あります。また、親指がくの字に曲がり親指の側面で蹴り出すため、爪の側面に体重の負荷がかかるため
巻爪になってしまうこともあります。
★足趾の筋力トレーニング=日々継続して刺激を加えることによって、趾先の筋力は高まっていきます。
●足の指を開く、「グー、チョキ、パー」体操
●タオルを指先でたぐり寄せる
●両足の親指に輪ゴムをかけて足先を開く。
●ビー玉を足の趾先でつかんだり放したりする。
●入浴時等に、足の指をマッサージしたり、手の指を組ませて筋肉を伸縮させる。
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